空の中
有川浩自衛隊三部作のうちのひとつ.
同じような航空機事故で父を失う別々の二人.
二人それぞれの物語が並列して進行していき,
次第に同じ線に絡み合う.
それが間違いだとわかっていながら,
それを選択するしかないのだというように自分を納得させ,
さらにその間違いを間違いで取り繕うようになってしまう.
この物語に出てくる宮じいという人物.
作者は自分が言いたかったことを彼に代弁させているのではないだろうか.
ラストはハッピーエンド?
でも真帆のその後が気になる.
最後は和やかな雰囲気ではあったけど,
あの後いくらでも暗い展開が想像できてしまう.
結局真帆と母の関係はどうなったのか,
真帆は本当に納得したのだろうか.
その後自殺したりとか精神的に病んだりとかしてなきゃいいけどね.
09:10 2010/1/31 Sun.